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ついに出産!その3 [日記]

・・・前回のつづき・・・

「髪の毛が見えてるよ」
助産師さんがそう教えてくれている。
妻は力強く2度うなずき僕に
「お水ちょうだい」といいながら次のふんばりに向け臨戦態勢をとった。
僕は彼女の口元にストローを差し出す。
水分補給と肩を抑えること。
そして妻を励ます
これが僕の役目だ。
妻は量端の棒につかまり痛さに合わせまた力む。。
「はい1・2・3!!そら!」
先生の掛け声は勢いがましている。
「う~~~んう~~~ん!」
うまくリズムをとらえてきたようだ。
「ほら大丈夫。もう少しだよ。」
ベテラン看護婦さんの言葉にも力が入る。
「う~ん。痛いよ~。。ううううう!!」
僕は肩を抑えうまくりきめるように力を促す。
「はっはっはっ」
妻の息遣いが荒くなる
「そうだよ!そう!ほら!頭出てくるよ」
「そう1・2・3~ん!はい!」
妊娠中に逆子体操をし足の裏にお灸をしていた妻を思い出した。。
妊娠が分かってからここまで二人三脚でやってきた。
僕たちの思いを載せた命が今声を上げようとしている。
「頭出てきたよ!」
「よし!そのままいっちゃお!一気に!ほら!」
先生の勢いは増す。
「がんばれよ。もうちょっと。」
僕は妻の肩を強く握りそう声をかけた。
「う~~~~ん~~痛い~~!!」
「いいよ!そうそう!」
「ふっふっふ!!!!」
「もう少しほら!!がんばって1・2・3!!」
今まで聞いたことがない妻のうなり声が
僕の心に大きく響く。
僕自身にも力が入る。
「う~~~~~~~うはっふぅ!!」
妻が最後の息を吐き出した。
「そうだ!!」
先生がそう声を出したその瞬間。。
僕の目にはっきり新しい命が映った。
突っかかっていたものがスルっと抜けるかのように。。
小さな体が初めてこの世の空気に触れた瞬間だ。
「ほら!!産まれたよ!元気な女の子」
助産師さんが妻に元気よく声をかけた。
「がんばったねぇ!」
先生と看護婦さんが新しい命にそう声をかけている。
僕は。。。
不思議と涙があふれていた。
安堵感と溢れだす喜びそして生命の誕生の神秘。。
なにより妻を思う気持ち。
「ありがとう。がんばった。」
妻の肩をさすりながら涙を肩でぬぐい
鼻水をそっとすすりながらそう声をかけた。
「赤ちゃん。。泣いてる?大丈夫?」
妻にそういわれてはっ!と思った。
泣いてない。。赤ちゃんが。。泣いてない。。
ふと見ると小さな台に載せられ
鼻から吸引されている赤ちゃんがいた。
瞬間
「おぎゃ~おぎゃ~。」
か細いが元気な声が部屋中に響きわたった。
産まれた!
この瞬間は一生忘れないだろう。
産まれたばかりの小さな小さな体から
あのか細いが力強く響く声を。
妻はその声を聴くと笑顔で僕の顔を見上げ
「ふっ」と軽くふきだし僕の手をゆっくり握った。。

おしまい。

とまぁこれが生まれた時のエピソードを小説ふうに表現してみました。
次回からはその後の育児の様子をレビューしていきます。


ラサーナトライアルセットでサラツヤ髪に







タグ:体操 小説 産声
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